2018年のお気に入り邦楽まとめ
年の瀬ということで今年気に入った邦楽をまとめるやつやります。毎年の定番にしていきたいと思ってます。
◎曲単体部門
・POP TEAM EPIC/上坂すみれ
音作りが終始エモい 2番Bメロ・2番後の間奏・Cメロ辺りが特に好き
・レド/須田景凪
YANKEEの頃の米津玄師を思い出すような音楽性でドストレート
・無限未来/perfume
不思議な曲展開 低音(特にアウトロ)が良い
・Lemon/米津玄師
今年のヒットナンバー 米津さん安定のメロディセンス
・片目で異常に恋してる/ジェニーハイ
少し前のゲスを継承したような音楽性で好み
・Tell Me Baby/Official髭男dism
今年ブレイクした邦ロックバンドのひとつ ギターソロが洒落てて好き
・ハルの言う通り/indigo la end
アウトロのギターが特に良い
キャッチーなメロディが良い コラボしたメンバーも好き
・U.S.A. /DU PUMP
今年のヒットナンバー ダサカッコよさにじわじわハマった
・サースティサースティサースティガール/アルカラ
サポートの9mm滝さんの主張が激しくて好き 特にソロやアウトロのギターが好き
・シントウメイ/フレデリック
フレデリックのメロディセンスはやっぱり凄いと思う
・レモンド/ニトロデイ
印象的な繰り返しサビとゴリゴリのベースラインが好み
・VIBRIO VULNIFICUS/NICO Touches the Walls
間奏のギターリフとそれをなぞる歌メロ部分がメチカッコいい
・僕のタイムマシン/尾崎由香
沖井礼二さんが監修しており、彼がCymbalsを解散してから作った曲の中で最もCybalsっぽさを出した1曲と語っている どこを切り取ってもCymbalsしてて好きだけど特にイントロ・ラストの歌メロが良い
・楽園の君/osterreich
久々に高橋國光がギターを取った曲 ボーカルのシネマ飯田さんを筆頭とした残響系のメンバーなのも良い
・Alright/GRAPEVINE
オシャレで大人らしい箔が出ている名曲
野田洋次郎のメロディセンスに脱帽 深夜に聴きたい1曲
◎CD部門
(・回転する/Ivy to Fraudulent Game)
2017年12月のアルバムだが年明けに聴いたのでこちらで紹介 ポルカの全知全能やシネマの熱源辺りと並んで2017年最強クラスの名盤だったと思う
・Degital Native/中田ヤスタカ(フル)
意外にも中田ヤスタカソロ名義では初となるアルバム 安定の中田品質といった感じ
・サカナ図鑑/サカナクション(ベスト)
サカナクションと青春時代を共にした世代としては激アツ盤だった
・undivided EP/cinema staff×アルカラ(EP)
お互いの新曲・カバー曲ともに良かった コラボ曲もネタ方面で面白かった
・hemeln/おいしくるメロンパン(ミニ)
時間差で好きになったスルメ盤 何だかんだでアルバムとしては前2作よりも好き
・若者たちへ/羊文学(フル)
今年知ったバンドで一番衝撃を受けた盤 終始アルバムとして好みで完成度が高い
・tribute to the band apart/the band apart(トリビュート)
バンアパはあまり曲数知らなかったがコラボしたバンドに好きなものが多かったので聴いてみた それぞれにそのバンドの個性とアーティストへの尊敬の両方が感じられてよかった
・ジェニーハイ/ジェニーハイ(ミニ)
今年注目バンドの1つだった 新垣さんのキーボリフにセンスしか感じない
・POP VIRUS/星野源(フル)
今年最注目アルバムでありその期待を裏切らない名盤だった リード曲のPop Virusもセンスの塊だと思った
2019年はどんな音楽に出会えるのか楽しみです。2019年が終われば2010年代の邦楽を振り返るやつもやりたいです。
20歳になるまで(-2015年10月)に出会ったアルバムで名盤10選を組んでみた
2018年になりました。
皆さま明けましておめでとうございます。
新年1発目の企画は生まれてから20年間で出会った中で、最も衝撃を受けたアルバム10選を振り返るというコーナーです。(すでに22歳なのですが)
人生の名盤10選だと永遠に変わり続けてしまうので、このような形にしました。
順番は知った時系列順です。
他にも大好きなアルバムである星野源の「YELLOW DANCER(2015)」やスーパーカーの「スリーアウトチェンジ(1998)」は20歳以降で出会ったアルバムなので書けなくて残念です。また何かの機会があれば今回選びきれなかったアルバムと共に紹介したいと思います。
僕の音楽の原点と言えるアーティストが「いきものがかり」である。そんな彼らで初めて出会ったアルバムがこの「ハジマリノウタ」。
元気づけられるバラードであるM-1「ハジマリノウタ」、合唱の代表曲のひとつであったM-4「YELL」(この曲でいきものがかりにハマりました)、和風で美しいメロディが特徴のM-6「真昼の月」、カッコイイ歌謡ロックナンバーのM-8「秋桜」、切ないバラードソングM-9「ふたり」、メンバー3人で歌い上げる明るい曲のM-10「てのひらの音」辺りが特にお気に入り。
いきものがかりのリーダーでほとんどのシングル曲を手がける水野良樹は「みんなの真ん中にある音楽を作りたい」と語っている。「J-POPの中心」という一見無個性にも見える考え方が日本の音楽シーンの型に上手くハマったのである。
「ハジマリノウタ」の中には
「YELL」「じょいふる」「ホタルノヒカリ」「ふたり」などそれぞれ違う風味の、それも王道の音楽性で投げかけてくれる。彼らの届けるアルバムは毎度、地元で昔から愛されるお弁当屋さんのような仕上がりである。
②ソルファ/ASIAN KUNG=FU GENERATION (2004)
最初に出会ったロックバンドのひとつである。今回紹介する「ソルファ」2016年に再録アルバムも発売された、彼らの人気筆頭アルバムのひとつである。
まずM-1「振動覚」の一発の盛り上がりが最高(僕が一番好きなアジカンの曲のひとつです)。そしてそこから有名ロックナンバーであるM-2「リライト」へと駆け抜けてゆく。M-3「君の街まで」はサビの歌メロの裏声が気持ちいい。ギターソロもとても良い。M-8「Re:Re:」はノリの良い四つ打ちとアツイ間奏。M-11「海岸通り」はエモエモロックバラード。そして最後のM-12「ループ&ループ」は初っ端から、簡単だけど特徴的で真似したくなるドラムフレーズが炸裂。
ゼロ年代前半を象徴するバンドのひとつで、これからも邦ロックの王道を走り続けて行くことであろう。
③Termination/9mm Parabellum Bullet (2007)
こちらも最初に出会ったロックバンドのひとつ。ゼロ年代後半ロックの象徴するバンドのひとつ。歌謡とロックをミックスしてインパクトのあるフレーズで「ダサカッコイイ」という褒め言葉(?)をいただいたり、手数ドラムブームの火付け役のひとつであったりと、何かと衝撃的であった。
当時はそんなに深くバンドは知らなかったが、歌謡風のダークなメロディに滝さんのリードギターが合わさって、すぐに世界観に引き込まれた。特に、完成度の高いアルバムリード曲のM-10「Termination」→3拍子ロックナンバー(この曲で知って衝撃を受けた)M-11「The World」→超BPMでライブでも定番なM-12「Punishment」という流れが好き。速い曲が目立つ中でのミドルテンポのM-5「砂の惑星」の存在感も好き。
④Once upon a time in the pillows/the pillows (2009)
ピロウズも割と最初の方で出会ったバンドの1つである。ピロウズは1989年デビューで20周年を記念して作られた2枚のベストアルバムのうちの1つが今回紹介する「Once upon a time in the pillows」である。もう1つ「Rock stock & too smoking in the pillows」にも「ONE LIFE」「funny bunny」「ストレンジカメレオン」「スケアクロウ」など好きな曲がたくさんあるが、今回は古き良き魅力の詰まった前者を紹介する。特に好きなのが、スタンダードでカッコイイ3拍子のロックチューンM-2「この世の果てまで」やスローテンポで熱く歌い上げるM-4「Thank you, my twilight」、歌メロに特に心を打たれたM-11「Please Mr. Lostman」など。
ピロウズの音楽は辛い時に元気をもらえる曲がたくさんある。
⑤GAME/perfume (2011)
僕の音楽性が広がるきっかけとなった中田ヤスタカ。彼のおかげでロックに拘らずもっとポップスまで広げて色々聴いてみようと思えた。奇才の彼が手掛けるperfumeのアルバムは正直全てが名盤で迷ってしまうがその中でも好きな曲が多いGAMEを紹介する(勿論perfume3人のダンスやMIKIKOさんの振付も評価するべきだが、今回は音楽に焦点を絞って書く)。
M-6「マカロニ」は人と人とのつながりを歌った曲であり、冬に聴きたくなる。独特に音作りのドラムでの四つ打ち・優しく温かい音のキーボが特にお気に入り。M-12「puppy love」はAメロのベースリフが特にカッコよく、同じAメロのドラムフレーズも特徴的で面白い。この2つの曲は特に、音作りが初期らしくありつつとても練っている感じもするのでアルバム単位を超えて、perfume全体で最も好きな曲である。他にも現在ライブでも定番となっている「チョコレイト・ディスコ」や「ポリリズム」なども収録されており、聴きごたえのあるアルバムになっている。
⑥シフォン主義/相対性理論 (2008)
ゼロ年代邦ロックの奇行種のひとつ。オシャレで非常にカッコイイメロディからの、語感重視の不思議な世界観の歌詞・ささやくようなアンニュイな歌声という独特の世界観に衝撃を受けた。そんな彼らのミニアルバムを紹介する。
まずM-1「スマトラ警備隊」のフロアタムを土台とした独特のリズム感のキメから始まり心を掴まれる。その次には有名どころのM-2「LOVEずっきゅん」。Aメロではフロアタムの重厚な音がやくしまるえつこのふわっとした歌声を支える。ラスサビはスラップベースと手数の多いドラムのリズム帯による波状攻撃でイチコロである。M-3「夏の黄金比」はコントレックス箱買いってなんやねん!とか言いつつノリの良いサビからのタム回しからのギターソロという展開がありがちだが良い。M-4「おはようオーパーツ」は頭から特徴的なリフとリズム感に掴まれる。M-5「元素紀行」はミドルテンポだがノリと語感が良く遊び心満載な感じが良い。ナンバガのIGGY POP FAN CLUBの影響絶対受けてるでしょってなる。ミニアルバムなのでついつい全曲紹介してしまった。
⑦NON SUGER/Brian the Sun (2013)
2008年閃光ライオットでガリレオガリレイについて準優勝した実力派バンドの初フルアルバム。オシャレなコード感とリードギターが特徴的。彼ららしさが特に爆発してるのでこのアルバムが一番好き。
M-1「Suitability」は閃光で披露した初々しく疾走感のある1曲。Bメロのドラムのキメがとても気持ちいい。M-4「Baked Plm Cake」は疾走感を持ちつつオシャレ感MAXのロックナンバー。M-6「Noro」は全ての楽器がとても簡単な繰り返しのフレーズでできている割にカッコイイ。M-9「Sister」は個人的な一番の衝撃作。リードギターのリフが特に良く非常に完成度が高い1曲だろう。間奏で5拍子になったりアウトロで3拍子だったりというメリハリも面白いと思う。
⑧UNISON SQUARE GARDEN/UNISON SQUARE GARDEN (2009)
ユニゾンのセルフタイトルアルバムで初期らしくロック要素が強いアルバム。今の技巧派ポップ的メロディも良いが(僕はシュガビタが素直に一番好きな曲です)、初期のロックとポップのバランスが丁度いい感じで特に好みのサウンドなのでこちらのアルバムを選択。
まずM-1「カラクリカルカレ」、出だしから飛ばしてる。Bメロの独特の歌メロとシンコペーションな動きが好き。M-5「等身大の地球」、根幹となっていると言えるベースリフが素晴らしい。M-8「マスターボリューム」はTHEロックナンバーと言った感じ。イントロと間奏のドラムの独特のリムショットの運びは圧巻に一言。ギターソロもストレートな感じが良い。M-10「箱庭ロック・ショー」はドラムフレーズが特に終始クールに決まっている。特に2番Aメロ後半の、四つ打ちにタムをねじ込んだフレーズが至高。
⑨cinema staff/cinema staff(2011)
エモにポストロックにハードコア。現在僕が一番好きなバンドと言えるのがこのcinema staffである。僕が一番好きなドラマーの久野洋平が所属しているバンドでもある。その中でもセルフタイトルのこちらのアルバムを選択。
出だしはM-1「白い砂漠のマーチ」。Bメロやサビのような激しくタムやベルを行き来する久野さんらしいフレーズが聴いていて気持ちが良い。4拍子と3拍子を行き来する感じも良い。M-3「sleleton」こちらもイントロから特徴的なドラムフレーズが飛び交う。曲内は基本ゆったりしたテンポ感が続くが、1番のBメロで4ビートで突然雰囲気が変わる所も面白い。1番とCメロの間のベースが前に出る所も面白い。最後の曲M-11「海について」は7分超えの超大作であり、僕がcinema staffの中でも一番好きな曲である。主にシーンが3つあり特徴的なドラムリフとギターリフが続く序盤部分、一度ゆったりとしてから徐々に盛り上がってゆく 歌メロ部分からハーモニカを交えた長い間奏部分へと繋がる中盤部分、タム中心の激しいドラムフレーズとエモさ爆発の歌メロが炸裂する大サビ部分である終盤部分である。1番や2番という概念がなく7分でひと回しとなっていて、その壮大さはひとつの映画を見ているようである。
cinma staffは海がない岐阜県出身でありこのアルバムは砂漠から海へというモチーフがある。彼らにとっての海がどれほどドラマチックに映っているかがこの音楽に見えてくる。
⑩YANKEE/米津玄師(2014)
ボカロ出身であり、10年代後半の日本音楽の超新星。 その音楽性に衝撃を受けた1枚がこちら。
最初の曲であるM-1「リビングデッド・ユース」は根幹となるドラムフレーズが面白い。M-4「アイネクライネ」はメロディメーカーとしての頭角を感じる、とても歌メロが秀逸な1曲。この曲で知りました。M-9「しとど晴天大迷惑」はアップテンポのロックナンバー。サビ前のキメがとても気持ち良い。サビ最後の「ぱーぱらぱ」の部分のキメもとても気持ちいい。2番サビ最後も「声も出ない」とオフボーカルでキメに入る部分でイチコロでした。M-11「ホラ吹き猫野郎」はノリの良いシャッフルビートに乗せられた特徴的なリードギターがすごく好み。独特の打楽器系打ち込みの遊びも面白い。
おわりに
自分の音楽のルーツを辿ってそれらのアーティストの魅力を再確認ことができたのでとても楽しかった。2035年には20-40歳で出会ったアルバム10選ってのをやります、たぶん。まあまともに音楽掘り起こし始めたのが2010年くらいで、5年間くらいで出会ったアルバムを実質的に紹介してるので、5年ごと位にやってもいいかも。だとすると2020年頃に同じ企画をやってもいいかも??
2017年の邦楽を振り返る
年の瀬ということで、2017年の邦楽を振り返りたい。
そしてこのレビューは毎年の恒例にしてゆきたい。
※小並な文章失礼します。
①1曲単位の話
まず曲単体という単位で振り返ってみる。
まず今年一番衝撃的だった1曲が
けものフレンズのテーマ曲「ようこそジャパリパークへ」である。
今までアニメに疎かった僕が「アニソンにも良い音楽がたくさん埋もれている」ということを意識して、もっと広い視野で音楽を捉えたいと考えることができた。
特筆すべき点はやはり展開のしっかりしたドラムフレーズにあると考える。
イントロから「シンバルミュート→タム回し→四つ打ち」
サビでも「シンコペーションシンバル→タム回し→四つ打ち」
という爽快なフレーズの連続が聞いているだけでワクワクを抑えきれない。
上記の部分を含めずとも、曲全体としてのドラム展開が非常に良い。
このジャパリパークの作曲を手掛けた大石昌良についてもその後興味を持って掘り下げてみた。
最近はアニメ界隈での活躍がめざましいが、2000年ごろから「Sound Schedule」という爽やかな雰囲気のバンドで活動しており、「ピーターパン・シンドローム」という代表曲で2003/1/24に当時では稀だった若手バンドながらのMステ出場を果たしている。
「456」という2003/10/8発売のアルバムに収録されているので是非聞いてみてほしい。とてもおすすめなアルバム。
その他にも様々な曲との出会いがあった
「パトスとエートス/Brian the Sun」
2017/1/11に発売した、ブライアンのメジャー後初のフルアルバムのリード曲。メジャーに行ってからはポップに寄せようとしすぎて個人的にあまり響かなかったが、この曲は初期らしさがあってとても好み。まずイントロフレーズから衝撃的で、ギターフレーズも歌メロの感じも完璧。下手な初期の曲よりむしろ好きなレベル。
「荒野を歩け/ASIAN KUNG=FU GENERATION」
2017/3/29発売。「夜は短し歩けよ乙女」の主題歌。(映画もレンタル多分始まってるから借りなければ)純粋に良きギターロックって感じ。ギターソロが終わって静かなAメロから徐々に盛り上がってゆく感じ(フロアタム8分でダダダダ…→クラッシュ4分で4打でBメロに繋がるとこ)が好き。
「イト/クリープハイプ」
2017/4/28発売。まず根幹となるギターリフが良い。Aメロ→Bメロの流れが割と特殊なイメージ。2番のBメロで新しい歌メロが登場してギターソロへ繋がる所が好き。クリープハイプは突然現れる新しい歌メロがとてもドラマチックに仕上がってる(Cメロ職人)と思う。
「かなしいうれしい/フレデリック」
2017/8/16発売。アニメ「恋と嘘」の主題歌。らしさ爆発。個人的には歌メロとアウトロが特に魅力だと思う。その後2017/10/18に発売したミニアルバム「TOGENKYO」も良かった。
「冬夜のマジック/indigo la end」
2017/12/3発売。歌メロの全体的なまとまり、女性コーラスの入れ方、ギターソロなど、とても完成度の高い1曲だと思う。1番でサビに行かず2番で初めてサビが現れることで曲をドラマチックに仕立てる方式(サカナクションのミュージックとかが有名か)も良い。
「戦ってしまうよ/ゲスの極み乙女。」
2018/1/24発売予定で先行配信中。イントロからちゃんMARIのキーボが炸裂(イントロAパート→イントロBパート で使い分けられたキーボの音作り両方が良い味出してると思う)。課長のベースも曲を引き立ててる。ただ、shortver.だと非常に高かった完成度がフルだと若干だれてしまってると感じてしまう間奏があるのでそこを詰めるともっと良かったのかも??
「MAGIC/sumika」
2016/12/7発売だが今年知ったので紹介しておく。sumikaにはロックな曲もあるが、個人的にはLoversやこのMAGICのようなポップ目の曲にこそ才能が爆発してると感じる。踊りたくなるリズム感もPVの作りも良い。
その他にもたくさんあるが後述のアルバム・アーティスト単位での話に盛り込んでいこうと思う。
②アルバム単位の話
今年気に入ったアルバムを5個に絞って紹介してみます。
「熱源/cinema staff」
2017/5/17発売。個人的に今年筆頭のアルバム。クノヨウヘイらしさ爆発ドラムフレーズの「熱源(曲名)」から始まり、最後の曲は「僕たち」というセルフタイトルに収録された「海について」に肩を並べるほどの激エモ名曲で終わる。外れ感のある曲は存在せず、シネマファン的には好みド直球の音楽性を持ち合わせた最高傑作級アルバムである。前回の「eve」というアルバムがポップ目に寄せようとして上手くまとまらなかった感じだったので、そこから僅か1年での軌道修正は見事といえる。
「全知全能/ポルカドットスティングレイ」
2017/11/8発売。音楽性に衝撃を受けた若手バンドの1つ。満を持して出したフルアルバムだけあってこちらも非常に完成度が高い。詳しい解説は後述のアーティスト単位での話で書きます。
「BOOTLEG/米津玄師」
2017/11/1発売。言わずもがなで安定感バツグン。こちらも完成度が非常に高い。個人的にはBremen・dioramaより好きだけどYANKEEのファーストインパクトが非常に強かったのでそちらには敵わず。こちらも詳しくは後述のアーティスト単位の話で。
「ROADSIDE PROPHET/GRAPEVINE」
2017/9/6発売。個人的にはリード曲の「Arma」の割と明るめの雰囲気がめちゃくちゃ刺さってとてもハマった。アルバム全体としてのまとまりも非常に良い。特に後半の「こめかみ」→「聖ルチア」の流れが好き
「Crying End Roll/indigo la end」
2017/7/12発売。元々インディゴの音楽性が全体的に好きで、今回も相変わらずの仕上がりだった。特に好きな曲は「プレイバック」で、メンバーチェンジ後のドラマー佐藤栄太郎らしいドラムフレーズがカッコイイ。(ちなみにYoutubeにあげられている佐藤栄太郎本人がインディゴの曲を叩いてみたシリーズがめちゃくちゃ好きだったりします)展開としては後半の長い間奏のコーラスとドラムの掛け合い、そこからのドラムがクラッシュで8分を打ちながらのラスサビへの繋がりが特に好き。アウトロのドラムも良い。(ほぼ1曲の紹介になってしまってすみません)次点としては「鐘泣く命」のカーティスらしいギターフレーズが際立つ感じが良い。
③アーティスト単位の話
まず若手バンドで特に注目したのが
「おいしくるメロンパン」である。
クリーンギターとコード感が個性を引き出している。ドラムの手数感も良い。間奏やアウトロが長くてしっかりとそれぞれの楽器の魅力を引き出しているところも良い。ミニアルバムの「thirsty」(2016年発売)と「indoor」(2017年発売)は両方とも非常に良かったので、今後フルアルバムに期待している。
前述の「ポルカドットスティングレイ」も注目している。
ボーカルの声や歌メロも良いが、特にリードギターの印象的なフレーズが好み。
「テレキャスター・ストライプ」のノリの良いリズム感、「人魚」のイントロのフレーズから掴んでくる感じ、「サレンダー」のサビのリードギターのジャカジャカ感、「シンクロシニカ」のサビの歌メロの独特な感じ、などなど魅力的を語ると止まらない。
再評価の方向ではやはり「米津玄師」である。
2014年に発売した「YANKEE」でひとつひとつの曲にとんでもないインパクトを受けたが、そこからしばらくはそれ相当のインパクトを感じていなかった。しかし昨年発売した「LOSER」のヒップホップっぽい新しい切り口にインパクトを受けて再び注目し始めた。2017年になってからは「ピースサイン」(2017/6/21発売)のストレートにロックやってる感じも良かったが特に衝撃を受けたのがアニメ映画の主題歌にもなった「打上花火」である。これほどポップに寄せた良い曲も書けるのか、と米津玄師の音楽性の幅の広さを更に感じることとなった。僕が彼に何度裏切られればいいのか。(良い意味)続いて発表された、菅田将暉とコラボした「BOOTLEG」のアルバムリード曲「灰色と青」も正統派の歌メロと歌詞の良い曲でこちらも衝撃的だった。
米津玄師もまだまだ26歳、これからも更に新しい世界を見せてくれることを期待して2018年以降も追って行こうと思う。
今年自粛期間を終えて復活した「川谷絵音」にも期待を寄せて追って行きたい。従来の「indigo la end」「ゲスの極み乙女。」の活動(作詞作曲含め)だけでもオーバーワーク気味だったのに新たに休日課長のやっている「DADARAY」への楽曲提供や芸人などと個性的なメンバーで結成した「ジェニーハイ」の代表としても活動を始めた。今年だけで少なくとも50曲以上は書いている。尋常ではない作曲スピードに加えて1番と2番で歌メロを頻繁に変えるテクニックも持ち合わせている。勿論不倫は悪いことだが、人間性と芸術は基本的にあくまで切り離されるべきであり、本当に音楽が好きなら「作品」でアーティストを見るべきだと思う。それには彼には不倫で下げた地位を「才能」でカバーするだけのポテンシャルは持ち合わせていると思う。頑張ってください。
最初の1曲単位の話をしたときにジャパリパークの作曲者として紹介した「大石昌良」も今後の特にアニメ界隈での活躍を見ていきたい。「Sound Schedule」としての楽曲ももっとたくさん掘り下げなければ。
さいごに
音楽について文章でまとめるのは初めてだが、ひとつのアーティスト単位やアルバム単位でこれからどんどん文章にしていきたいと思う。2018年から本格的にブログをやっていきます。たぶん。(文章力をもう少し上げたい…)